さおだけ屋はなぜ潰れないのか?を読んだ。なかなか面白く、さくさくと読んでしまった。
この本の面白さは、タイトルの秀逸さにも見られる通り、視点の面白さにある。7つのエピソードで構成されるこの本は、各エピソードごとにテーマとなる会計の話題と、そのテーマに即しておりかつ身近なイントロダクションがある。タイトルにもなっているさおだけ屋はなぜ潰れないのか?という疑問は、利益の出し方という話題のイントロダクションだったのだ。
考えてみると疑問に思える日常の様々なことを見つける視点と、それを会計学に結びつける視点、それがこの本の面白さにつながっている。
そしてこの本自体が会計学という学問のイントロダクションなのだろう。当然ではあるが、この本を読んだだけで会計学のことがわかったとはあまり思えなかった。しかし、会計学とはどのようなことを扱う学問なのかということの端緒だけはわかったように思う。