なにかのまねごと

A Journey Through Imitation and Expression

マンガ

単行本版ルックバックを読みました

単行本版のルックバックを読みました。犯人が統合失調症患者であることを示唆するような表現はなくなり、しかしながら犯人の動機はくっきりするという再度の修正が入っており、作品にとっても我々統合失調症患者にとってもよかった形になったと思いました。 …

漫画『ルックバック』の修正点について

漫画『ルックバック』で描かれる無差別殺人犯の描写が修正された。 この修正、二つの異なる文脈で語られている。一つは京都アニメーションで起こった大量殺人事件に配慮したという文脈、もう一つは犯人が統合失調症患者であることを想起させるため配慮したと…

生活を通じて意識を変えていく

エッセイ漫画家、わたなべぽんさんが好きです。 出会ったきっかけは、『スリム美人の生活習慣を真似したら1年間で30キロ痩せました』というダイエット本。スリム美人を真似る?という点を不思議に思ったところがきっかけとなって買ったのですが、この本は本…

最初に読んだ漫画

記憶の中にある一番最初に読んだ漫画は、黒鉄ヒロシ氏の『赤兵衛』だ。父がビッグコミックとビッグコミックオリジナルを毎号買っており、それに載っていたのを読んだのだ。何歳の頃かは正直ちゃんと覚えていない。 漫画の読み方を父に訊いたとき、父がちゃん…

バイナリ畑でつかまえて 電子書籍版感想

買ったのはずいぶん前だけれど、最近書籍版が出たらしいので、改めて読んで感想を少し。 このマンガは短編集だ。だいたいが2ページもので、短編集というよりショートショート集といった方がいいかもしれない。ジャンルはSFで、私たちの身近にあるネット、ス…

「描く!」マンガ展、行ってきました

www.kawasaki-museum.jp 川崎市市民ミュージアムで開催中の、「描く!」マンガ展に行ってきました。 副題が〜名作を生む画技に迫る−描線・コマ・キャラ〜となっていたので心惹かれたのです。 描線については各作家ごとに田中圭一先生が解説を入れて下さって…

著作隣接権の話

漫画家、赤松健先生が著作隣接権について講談社に話を聞きに行った件の顛末が公開されていました。 http://kenakamatsu.tumblr.com/post/19395239269/rinsetsu この話で一番の問題は、『著作隣接権が自動的に発生するものである』という点に尽きます。 もち…

赤松先生まじゴッド

私は、「応援のための絵」とか、そういう即興芸術っぽいことは苦手なので、せめて「募金の額」で貢献したいと思います・・・。(何かカッチョ悪いなぁ・・・orz) http://twitter.com/KenAkamatsu/status/46809245982801920ぶっちゃけ話ですみませんが、ある…

アダ戦記

先日のエスペリダス・オードの感想に続く、堤作品讃歌其の二。 アダ戦記は全5巻の物語です。大まかなあらすじは以下の通りです。 舞台は中つ星と呼ばれる世界。この星の人類は長年続く飢饉や干ばつ、さらに月鬼(つくおに)と呼ばれる怪物の跋扈によって、滅…

エスペリダス・オード

エスペリダス・オード 1 (1) (IDコミックス REXコミックス)作者: 堤抄子出版社/メーカー: 一迅社発売日: 2007/06/08メディア: コミック クリック: 11回この商品を含むブログ (19件) を見るエスペリダス・オード (2) (IDコミックス REXコミックス)作者: 堤抄…

古いマンガが読めない

タイトル通りの話で。私は古いマンガが読めない。例えば手塚治虫とか、ジョージ秋山の昔の作品とか。何度か読んでみようとしたことはあるんだけど、いつも途中で何となくページを閉じてしまう。一方で松本零士や藤子・F・不二雄は大丈夫だったり。 何が原因…

エスペリダス・オード

が今面白いです。西洋風ファンタジーで人間と魔族の対立を描くという割とありがちな舞台背景を持つ作品なのですが、その設定が熱いです。 幼き頃に友情を結んだ人間のアルドと魔族のエルハイア。しかしこの二人が成長し再会したときは、アルドは勇者に、エル…

ムダヅモ無き改革

いや、この漫画面白いっすわ。ジャンルは政治麻雀漫画、とでも言えばいいんでしょうか。とにかく麻雀の勝敗で国の争いに決着がつく話です。 そして、この漫画ヤバいっすわ。主人公は小泉ジュンイチロー。ワトソン役は杉村タイゾー。もちろん、本人にそっくり…

今週のヤングガンガン

はい、思いっきりネタばれです。ご注意を。 WORKING! 小鳥遊がついにデレた!?ツンデレというか殴りデレだった伊波さんに対して迷惑をこうむってばかりだった真性ロリの小鳥遊がついに伊波さんにデレた!?なんか伊波さんに徹底不利だったはずのこの恋は何…

海鶴

やる夫で学ぶ戦国の女性武将を読んで触発されたんで、一昨年のマンガナツ100にも選んだ漫画、『海鶴』を紹介しようと思う。 この漫画の作者は『墨攻』などでよく知られる歴史漫画の大家(ビッグを読んで育った私にとってはそんな認識です。サンデーでゴルフ…

WORKING!!5巻

WORKING!!5巻、買いました。読みました。ここで大きな声で言いたい。 佐藤君、おめでとう。 世の中が伊波×小鳥遊で盛り上がっている中、佐藤×八千代の私はこの二人にもスポットライトが当たるといいなぁと思っておりました。そしたら5巻のおまけの携帯配信コ…

ハーメルンのバイオリン弾き〜シェルクンチク〜感想その2

※ヤンガン最新号のネタバレ感想です。 シェルとグレートが教室に入った時のノリは、どんな不良学園漫画だよとか一人突っ込み入れて読んでました。相変わらずのやり過ぎで滑ってる感のあるギャグも健在でしたし。 そしてダル・セーニョから来た新キャラとトロ…

Black Lagoon

久々に個人的大ヒットの漫画を引いた。ブラックラグーン面白過ぎ。元はYouTubeをぶらぶら眺めてる時に以下のマッドを見たのがこの作品に興味を持ったきっかけ。 読んでみたらまぁ面白いこと面白いこと。銃を撃ってばかりじゃなくて、ちゃんと知能戦にも重き…

しゅごキャラ

この間たまたま見たアニメがきっかけで、しゅごキャラの原作にも手を出してみた。あかんわ。私このマンガなめてた。人間のキャラクター性を主軸にしたマンガだけあって、出てくるキャラが片っ端からツボに入る。二階堂先生とかイクトの猫耳バージョンとか。…

ハーメルンのバイオリン弾き〜シェルクンチク〜を読んだ

今号のヤングガンガンから連載が開始されたハーメルンのバイオリン弾き〜シェルクンチク〜を読んだ。正直、最初は読むのが怖かった。熱狂的なハーメルンファンだったわけではないけれど、それでもガンガンを読んで育ったものとしてはこのマンガは結構特別な…

ミノタウロスの皿を読んだ

藤子・F・不二雄氏の名作の誉れ高い作品、ミノタウロスの皿を今日ようやく読んだ。漫画喫茶で読んだのだけれど、これはしっかりと自分でも買って手元に置いておかねばと思った次第。以下、ネタバレ全開の感想。作内の固有名詞をはっきりと覚えていないのはご…

ナツ100

気づいたのが遅くって、ちょっと締め切り破り気味ですが漫画ナツ100に参加することにしました。 ナツ100参加者募集 終わりました。 - 酔拳の王 だんげの方 漫画ナツ100のルールは以下のとおり。 ・連載が終了しているもの。・連載中のものは20巻以上発行され…

ニコイチ1巻

須田真琴、29歳。彼は血の繋がらない息子と二人暮らしをする極普通のサラリーマンである。そんな彼の目下の目標は、息子から「お父さん」と呼んでもらうこと。なぜなら彼は、「お母さん」だったからだ―。 なんていうあらすじのマンガ、「ニコイチ」を買った…

ハッカーダイオヘッド

ちょっとだけハッカーダイオヘッドの解説をする。このマンガは実際に技術者として働いている橋本和明*1氏が原作を書くハッカーもの、というかクラッキングもののマンガだ。主人公の甲斐ハヤトと彼の勤めるITよろず請負事会社DAIDOエンタープライズのメンバー…