なにかのまねごと

A Journey Through Imitation and Expression

エスペリダス・オード

エスペリダス・オード 1 (1) (IDコミックス REXコミックス)

エスペリダス・オード 1 (1) (IDコミックス REXコミックス)

エスペリダス・オード (2) (IDコミックス REXコミックス)

エスペリダス・オード (2) (IDコミックス REXコミックス)

エスペリダスオード 3 (IDコミックス REXコミックス)

エスペリダスオード 3 (IDコミックス REXコミックス)

エスペリダス・オード 4 (4) (IDコミックス REXコミックス)

エスペリダス・オード 4 (4) (IDコミックス REXコミックス)

 私自身が堤抄子氏のファンということもあり、このマンガについては肩入れしすぎているかもしれない。けれども、エスペリダス・オードは面白い。
 大まかなあらすじとしては、以下の通りになる。

 先の退魔大戦で魔族と人間の戦いに勇者率いる人間たちが勝利して数十年。人間たちは平和を謳歌していた。しかし、魔族の王が竜によって封印されていた天雷剣を抜き、人間たちに戦を仕掛け始める。一方の人間側も天雷剣と対になる剣、地轟剣を扱える勇者を擁立する。だが、魔王と勇者の間には奇妙な縁と、数奇な運命が仕組まれていた。

 といった感じだろうか。
 正直、王道過ぎていまいち派手さに欠ける話だとは思う。けれども、面白い。特に2巻から3巻にかけて描かれる勇者アルドと魔王エルハイアが再会するカティフ戦のエピソードがいい。そこで勇者アルドと魔王エルハイアの歩む道の明暗がくっきりと分かれてしまうのが。
 そして別れた二人の道だけれども、それが再び重なりあうのか否か揺れるところが今日発売になった4巻では描かれていて、先が気になるところである。また、意外なところで重要人物となったヒロインのナシラが今後どうするかも気になって仕方がない。
 地に足のついた洋風ファンタジーが読みたい方にはこの作品はおすすめだと思う。