なんかブレイブルーをやっていて昔のことをいろいろ思い出したのでそんな格ゲー思い出話。
最初にやったタイトルは、ストリートファイター2だった。小学生の頃で、友達の家や親戚の家でぬるーく対戦して遊んでた。使用キャラは春麗。このときは特に格ゲーにハマるということもなく、たまーに友達の家で遊ぶ程度。で、それから高校3年になるまで格ゲーとは友達が持っているものをたまに遊ぶ程度だった。思い出せるタイトルとしては、KOF、闘神伝、DOAあたり。んで、自分は格ゲー苦手だなー、という意識を持っていた。
で、高校3年のときに弟が初代ギルティギアを借りてきた。これに目茶苦茶ハマった。この初代ギルティギアはその後のシリーズ同様非常にコンボが決めやすいシステムで、とにかく何も考えずに適当に動かしてもばんばん連続技が入る。もう動かしてるだけで楽しかった。最初は「格ゲー苦手だから誰使っても一緒だろうし、とりあえず主人公使っとこう」という理由でソルを選択。そしてストーリーモード(一般の格ゲーのアーケードモード相当。初代ギルティギアはアーケードでは稼働していないPSオリジナルタイトルの格闘ゲームだった)をやってみるが、まず対カイ戦で行き詰まった。適当に動かしてるだけでは勝てない。負けるたびにカイから手を抜くなだのなんだのと言われまくって非常に腹が立った。この頃はカイ大嫌いだったなー。でもちゃんとガードをするように心がけたらなんとか勝てるようになった。そしたら次の対テスタメント戦でまた行き詰まった。これも何度も何度もコンティニューしてようやくクリア。で、対テスタメントの勝利デモでソルの正体が明かされるじゃないですか。これでストーリーにも心奪われた。うは、マジすか!じゃあエンディングはどうなるんだよ!?見たいな感じで。そしてラスボスの対ジャスティス戦。これにはいろんな意味で度肝を抜かれた。試合開始後1秒で負けた時は思わず目が点になった。これは殺界という、この技を食らったらそれまでの試合展開やラウンド数には全く関係なく負ける、というとんでもシステムのおかげ。運良く殺界技を出されなくても、それ以外のジャスティスの必殺技もあまりにも強かった。画面全体が埋め尽くされるほどの大きさで放たれる超巨大ビームとか、ジャスティスを中心として画面全体を舐めるように動くレーザーとか、もうどうすりゃいいのこれ?といったトンデモ技の数々にも度肝を抜かれた。これは勝てない、と思い難易度を下げて挑戦しようとしても、難易度選択がそもそも無かったことにまた絶望。それでも話の先が気になるので諦める気にはなれず、コンティニューを繰り返すこと5時間あまり。夜中の3時にようやくまぐれ勝ちが出来た。そんなに長時間格ゲーをやったのは、後にも先にもこのときだけだと思う。
そしてその翌日。私の手にはDC版のGGXが。今度はディズィー相手に連コンティニューを繰り返すことに。これも妙に楽しかったなー。ケータイサイトでソルのコンボなどをちまちま調べ、トレーニングモードで練習してCPU相手に決めていって、気がつけばアーケードモードを最大難易度でノーコンティニュークリアが出来るようになっていた。弟や友達と一緒に対戦してもまず負けなかったし、もしかして私強いんじゃね?という考えのもと、生まれて初めてゲームセンターに足を踏み入れた。
それまでの私は本気で心の底から「ゲームセンターは不良の行くところ」と思っていた。なので学校帰りに一人ゲーセンに足を踏み入れたときの緊張を今も覚えている。ちなみに行ったゲーセンは五井チャリ。いきなり対戦は怖いからまず練習しようと思って、誰も座っていないギルティの台にコインを入れた。そしたらなぜか対戦が始まった。そう、その時の私は基本的に向かい合っている台同士で対戦をする、というアーケード格ゲーの基本の基の字も分かっていなかった。訳が分からないまま成すすべも無くやられる。あー、負けたー、と思って席を立つと、台からラウンド2、という声が。ああそうか、2本先取なのを忘れてた、と思って再び台に座るもまた負ける。そして今度こそ負けたと思って席を立つと、台からラウンド3という声が聞こえる。え?と思ったけれどもなんかまだ対戦が続いてるみたいなのであわてて席に座って、そしてようやく本当に負けた。そこまで来てようやく、ゲームセンターでは3本先取なのがスタンダードなのだということを悟った。
で、この日からはアーケードをガリガリやり込む日々が、始まらなかった。アーケードのスティックではダッシュすらもまともに出来なかったのがストレスだったし、なんだかんだ言って弟や友達もGGXにハマってくれたので、家で彼らと一緒に遊ぶ方が楽しかった。ゲーセンにたまに行くとFCD完備のミリアとかに瞬殺されたし。
このFCD(フォルキャンダッシュ=フォルトレスディフェンスキャンセルダッシュ)も狂いすぎてて凄いバグだった。GGXでは全キャラ足払いを出始め2Fに限りフォルトレスディフェンス(ゲージを利用した特殊ガード)でキャンセルできた。なので、連続技を足払いにつなげ、出始めをFDでキャンセルすると、相手はまだくらいモーション中なのに自分は通常の立ち状態に戻ることができ、そこからさらに連続技を入れることができた。これを発展させたのがFCD、フォルキャンダッシュで、連続技>6>足払い>FD>6(多分。連続技>足払い>6>FD>6だったかも)、とすばやく先行入力すると相手がまだくらいモーション中なのに自分はダッシュで相手に近づいてダッシュ慣性のついた連続技を更に叩き込む>以降ループ、なんてことが出来た。これは当然固めや崩しにも使えるテクニックで、なんて言うか北斗の拳とはまた違った世紀末があの頃のGGXにはあったと思う。年代的には新世紀だったけど。
でもやっぱりたまにゲーセンに行って対戦をするのも、普段身内でやってる対戦とはまた違った感じがしてよかった。GGXXが出るとFCDは削除され、X時代よりもまったりと対戦を楽しめたし。
しかし自分の中のギルティ熱も続いたのは青リロの頃ぐらいまでだった。大学進学して上京してからは、友達とまったり対戦することも無くなったし、X>XXほどの大きな変化も無いしストーリーも進まんし、といった感じで。自然と格ゲーからは足が遠のいてしまった。
そして本当に数年ぶりに買ってみた格ゲーのブレイブルー。これを一体どのくらいやり込むのかはまだ分からないけれど、家で一人Xのアーケードモードをやり込んでいたくらいにはやり込めるといいなー、と思っている。