なにかのまねごと

A Journey Through Imitation and Expression

ペルソナと向き合うAI記事作成法

「書きたいこと」をそのまま書いても伝わらない、でも

私は何か文章を書くとき、必ず自分が書きたいものを書きます。

そこに想定する読者はいません。だから、大抵はわかる人だけわかってくれたらいいというような文章になります。平たくいうと、ほとんどの読者には届かない文章になります。

しかし最近、AIを使って文章のブラッシュアップに挑戦するようになりました。そのときに大活躍したのがペルソナを設定することでした。

読者の顔を思い浮かべるために有用なのがペルソナ

ペルソナとは、ここでは読者像を指します。想定読者をひとりの人物として捉えることで、伝えたいことの軸は変えずに「書きたい文章」から「伝わる文章」へのリライトが容易になります。筆者の視点が変わると言ってもいいでしょう。

この文章もそうやって書いています。

これがどのくらい「書きたい文章」から「伝わる文章」になったのかはこの文章をアフターとし、そして元の文章をビフォーとして公開します。最下部のおまけからこの文章を書くときに使ったAIチャットを公開していて、その最上部からダウンロードできますので、興味が湧いた方はぜひ読み比べてみて下さい。

なぜAIと協調する文章術にペルソナが効くのか

AIを使うと、タイトルなどの別案を提案してもらったり書かれている内容を要約してもらったりするのは便利にできます。

けれどもそれだけでは「誰に向けた文章なのか」が曖昧になりがちです。

しかしここでAIにペルソナを想定させると、書き手もAIも「ペルソナに届く文章を書く」という同じ目標を共有できるのです。

このペルソナを作ることは、AI自身に言わせると「AI時代の羅針盤になる」そうです。

ペルソナと向き合うための具体的手順

Step1: まず自分で書きたいことを文章に起こす

これは非常に大切です。まずは伝えたいことを含む書きたいことを文章に起こしましょう。

ここではペルソナを具体的に考える必要はないです。自分が書きたいように、でも伝えたいことはこもるように文章を書きます。

Step2: 1の文章をAIに読ませて、ペルソナを作ってもらう

ここでAIに読者のペルソナを作ってもらいます。ペルソナを具体的に作ってもらうと、自分の中で曖昧だった読者像が形を持つようになります。作ってもらったペルソナが想像通りなのか、それとも思っていたのと違うのかの判別は簡単なのです。

もし想定と違ったペルソナが出てきたら、自分の理想の読者像になるまでAIと一緒に練り直しましょう。 その際のプロンプトでは、年齢などの設定にこだわるよりも書きたいことを読んでもらいたい人を想定していくのがいいでしょう。

ある程度方向性を出したら、具体的な肉付けはAIがやってくれます。

Step3: ペルソナはこの記事を読むことで何を知りたいのかを考える

AIとすりわせをしたペルソナができたら、次はAIにペルソナになりきって元の文章を読んでもらい、知りたかったのに欠けていることなどを書き出してもらいます。

そうすることで、書きたいことに欠けていた知りたいことを補うことができます。

全体の構成を直す案をAIに出してもらうのはこのタイミングです。

AIには、ペルソナが知りたい点に答えつつも最初に貼った記事の軸がブレないような文章の構成を考えてもらいます。

Step4: 3で作ってもらった構成を元に自分で記事を書く

この段階ですとペルソナが具体的にいるので、1で書いた文章と同じことを言おうとしても自然と書き方が変わってきます。

この文章を書くときにベースにした文章では、ペルソナを活用した文章の書き方がTipsメモのようになっていました。自分が分かればいいみたいな文章です。

しかし今はペルソナに伝えるつもりで書いているので、このような文章になっています。

Step5: 書き上げた文章を読んだペルソナはどう思うのかをAIを使ってチェックする

最後に書き上げた文章をAIに読んでもらい、ペルソナになりきって読んだときの感想とAI自身の感想を訊きましょう。

これで問題点が見つからなくなるまで、ペルソナになりきって読んだときの感想を訊くのを繰り返しましょう。

けれども、ペルソナ作りが外れていなくて、3で提案してもらった構成もちゃんとしてるのならそんなに問題点が出るようなことにはならないと思います。

ペルソナは架け橋

ペルソナを設定し、AIと共有することで同じ方向を向いて記事のブラッシュアップをすることができます。 また、ペルソナを設定すると筆者の意識も変わり、意識が変わると文章の質も変わります。それは当然、記事の質にも直結します。

まとめると、書き手が伝えたいことを読み手が受け取りたいことに変換するための橋渡しをしてくれるのがペルソナであり、それを設定することでAIとの対話も容易になります。

ペルソナは書き手とAIの橋渡しもしてくれるのです。

ペルソナを設定した記事ライティング、おすすめです。

おまけ

この記事を作るのに使ったチャットを公開します。

https://chatgpt.com/share/686ea8a4-0fcc-8009-a6a1-42f562d46174

また、具体例のStep1にあたる「書きたいこと」を書いた文章は、このチャットの最上部にあります。 ぜひ読み比べてみて下さい。