今日、FiioのM11Sのファームウェアアップデートをした。途中色々詰まってしまって苦労はしたが、なんとかファームウェアを上げた。
そしたら、FiiO Roonという謎のアプリがインストールされた。
これが何なのか、どう使うのか、調べてもさっぱり分からなかったのだけれどもなんとか使えるようにしたので、その方法だけ書き残しておきたい。
Roonそのものは高音質音楽再生システムとでも言うべきものだった。その全貌については理解しているとはとても言い切れないので、その点についてはあまり触れない。
詳しくは公式サイトを見るといいと思うが、そこに書いてある"Get Started Quickly and Easily"という文句は嘘だと思う。
以下に書く文章はWindows10とFiiO M11S Farmware1.0.2で動作確認をしているが、おそらくMacOSでもそう大差はないと思われる。ただし、M11Sの方は1.0.2必須である。
まず、Roonを使うにはアカウントを作ってクレジットカードを登録する必要がある。月額$14.99かかるのだ。14日間はトライアル期間として無料で使えるが、自動更新となるのでもしこの後Roonを試してみて月$14.99の価値がないと思ったなら忘れずに解約しておこう。
アカウントを作るには、上記Roonの公式サイトに行くと右上にFREE trialの文字があるので、そこをクリックすればいい。名前にパスワード、郵便番号と日本からの利用であることを入力すると、クレジットカードの入力欄にページが切り替わるので、そこでクレカ情報を入れよう。
それからダウンロードページに行き、Windows用かMacOS用のRoonソフトウェアをダウンロードしよう。
Roon ServerやRoon Remoteなど他にもソフトウェアへのリンクが3つのチェックリストと共に貼られているが、全部入りのRoonソフトウェアを選んでおけばいい。それぞれを別々にするのは上級者向けだと思われる。
で、インストールは普通にすればいいだろう。
そしてソフトを立ち上げると、音楽ライブラリがどこに保存されているか聞かれるので、フォルダを指定しよう。
ここではNAS上のライブラリなども指定できるので、そうしたところに音楽ライブラリを保存している人は忘れずに指定しておこう。
また、操作が英語で分かりづらいこともあると思われるが、左下の方にSettingsという項目があるので、そこから日本語を指定できる。
それから、M11Sの方を設定する。設定>グローバルにFiiO Roonという項目があるはずなので、それがオンになっているのを確認する。もしオフだったらオンにする。
それからまたPCに戻り、Roonの設定からオーディオを選択する。
Roonを立ち上げているPCとM11Sが同じ家庭内ネットワークにあるのならば、ここでroon READYという項目のところにFiiO M11Sが表示されているはずである。
それを見つけたら有効ボタンを押そう。名前も適当につけるといい。
ここまで来たら準備は完了だ。
ここまで設定できていると、ウィンドウの右下の方にSystem Outputという名前のついたアイコンが見つかるはずだ。そこをクリックすると、先ほどFiiO M11Sに付けた名前が表示されるはずなのでそれを選択しよう。
ここまで終わったら、PC上のRoonから適当な曲を再生すると、M11Sに繋いだヘッドフォンからその曲が聴けるようになっているはずだ。
これがRoon READYの使い方だ。
ちなみに、M11S上のRoon READYのアプリからは選曲はできない。これがなぜかというと、この時のM11Sはただのオーディオ出力デバイスとして動いているからだ。スピーカーからは選曲はできないのと同じ理屈になっているのである。
また、オーディオ出力デバイス毎に違う曲を流せるようになっているので、思った曲が流れてこなかったり、別々の曲が二重に流れてきたりした時は、どこのデバイスでどの曲を鳴らしているのか確認するといい。
もしM11S上から選曲もしてもっと自由に音を聴きたいのならば、別途Android用のRoonアプリを入れて、Roon CoreにPCを選択すればいい。
Roonは単なる音楽再生アプリではなく、統合的な音楽再生環境構築ツールらしいので、楽曲データをストリーミングするRoon Coreと選曲機能を持つRoon App、そして楽曲データを再生するAudio Deviceに分かれているようだ。
とりあえず適当に使ってみた感想としては、まず音源のアップコンバート機能がすごいと感じる。多分私の耳だとハイレゾ音源との差が分からないと思う。
今のところまだトライアル期間中だが、今まで溜め込んだ圧縮音源が生きてくるので課金をしようかなと考えている。今まで買い集めた音源を(一部であっても)ハイレゾ音源で買い直すのと比べたら確実に安いのだ。
あと、Roonは音楽再生環境構築ツールなので、部屋ごとに違う音楽を流したいなどという需要にも応えてくれる。そうしたところに利便性を覚えるのなら課金する価値はあるのではないかと思う。